ふらんす語教室パレコールのぶろぐ

日常をおフランス風にちょこっとアレンジすることで、ワイワイ遊んでしまおう!

楽しいうわさ話とつまらないうわさ話の法則

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この2週間、いろいろな人と食事をする機会に恵まれている。そして、自分にとってつまらいうわさ話と楽しいうわさ話の違いを発見した。

まず、自分にとってのつまらないうわさ話。これは、「〇〇さんが☓☓したらしい。」という事実のみを、話し手と受け手がやりとりしている例。この場合、驚愕の事実は「へえ〜」、「羨ましい」、「嫌よね〜」といった各自の反応に始まり、「あの人は△な人だ」という、よくも悪くも価値判断に終わる。

反して、楽しいうわさ話は、「〇〇さんが☓☓したらしい。」という個別的な話を、「人が☓☓する場合、どのような要素が絡み合ってそうなるのか?」というある種普遍的な真実のようなものに、変換する術を話し手も聞き手も心得ている場合に生まれるる。この場合、うわさ話の中心はそれを行った個人ではなく、普遍的な真理となる。そして、うわさ話はみんなが自分の体験を通してなんとなく感じている共通の要素を組み合わせ、共同で一つの作品をつくりあげるようないうなれば芸術的行為に近づく。幸いなことに、私の周りの人々、生徒さんもこの種の才能に長けていることに気づいた。だから、話はつきない。うわさ話が哲学談義になる。偏差値ではなくそうした知性を持った人たちとの会話は本当に楽しい。